手根骨のリハビリ

上肢

こんにちは。
作業療法士のブログ、ふじいろブログです。

今回は手根骨のリハビリ、マッサージを紹介します。

手根骨は手の付け根にある小さい骨が集まった部分です。

五本の指は、この手根骨を土台に細かい作業を行ったり、強く握ったりします。

整形外科の手の疾患は勿論、片麻痺の人も手根骨のリハビリによって、握力や巧緻性など、手の機能が改善する可能性があります。

是非ご一読下さい。

注意

※手首周囲の骨折をして急性期にあたる人は、今回紹介するマッサージが骨の癒合を阻害してしまう可能性があります。必ず医師や担当リハビリの指示に従って自主トレを行って下さい。
また実施して痛みが出るなどあれば、無理に行わないで下さい。

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手根骨の構造

手根骨は8つの骨から構成されています。
上の4つの列(遠位列)と下4つの列(近位列)に別れます。

下の図は、右手を掌側から見た骨の図です。

手根骨 carpal bones

この小さな骨の集まりの中心にくぼみがあり、手根管を形成します。
手根管には血管や神経、指を動かす筋肉の腱などが通っています。

手根管

その為、骨の並び方としては横1列に並んでいるのではなく、ローマ字のUのように並んでいます

手根骨の変形

手根骨は沢山の短い繊維(靭帯や関節包)で覆われており、平面関節という一見、動きが出ない関節構造でつながり合っていますが、この小さい骨同士の位置関係が細かく変化することで、強く握りこぶしを作ったり、指を細かく動かしたりできます。

手根骨が固くなる原因

例えば手首や指の骨折をした人では、炎症反応の影響により、手根骨周囲の細かい繊維が癒着しあって固くなってしまう事があります。

また片麻痺の人では、痙性による手首の変形があったり、麻痺して動きにくくなった結果として手根骨が固くなる事があるでしょう。

しかし、こういった手根骨の固くなった組織にマッサージを行う事で、低下した握力や巧緻性の改善を図れる可能性があります。

手根骨のマッサージ方法

リハビリの方法としては、手根骨の近位4つ(豆状骨三角骨月状骨舟状骨)を動かしていきます。

まずマッサージされる患側の上肢は、テーブルの上などに置き、肩から手首、指先までの力をなるべく抜いてリラックスします。


そしてもう片方の健側の指先で、手首の骨の出っ張りを探ります。

豆状骨の触診

写真で押さえている部分が豆状骨です。そして手首の力が抜けた状態で豆状骨を押すと、反対側から三角骨が盛り上ります。

この豆状骨三角骨を挟み込む様に持ち、この2つの骨をグラグラと動かします。

豆状骨と三角骨を挟んでマッサージ

豆状骨側から押すと三角骨が盛り上がって出っ張り、三角骨側から押すと豆状骨が出っぱります。

続いて今のは小指側の手根骨ですが、今度は親指側の手根骨も動かして行きます。

触っているのが舟状骨

写真の位置が舟状骨です。

そして押し込むと反対側から月状骨が出っ張ります。これをまた、手のひら側から押したり、手の甲側から押します。

そして挟み込んでグラグラ動かします。

舟状骨と月状骨を挟んでマッサージ

月状骨は、他の骨の間に潜っていて触り難さがあります。やや手首を曲げた方が触りやすいかも知れません。

月状骨の位置は先ほど出てきた三角骨の隣です。

月状骨の位置

触診の技術は必要かもしれませんが、この写真と自分の手をよく見比べて、注意深く探って行けば、触れると思います。

今の紹介した4つの骨を、上の方法で良く動かします。

手首の運動

手首の手根骨が関わる関節は主に2つあります。橈骨手根関節と、手根中央関節です。

手首の関節

手首を背屈する時は、この2つの関節は橈骨手根関節7:手根中央関節3の割合で動くと言われています。
掌屈する時は、5:5で動きます。

以外に手根中央関節の可動域は大きいです。

背屈 橈骨手根関節7手根中央関節3
掌屈 橈骨手根関節5手根中央関節5

また手首動きに橈屈と尺屈という動きの方向があり、橈骨の時には下側の近位列が掌屈、上側の遠位列が背屈します。

尺屈の時は下側が背屈、上側が掌屈します。

撓屈 近位列は掌屈、遠位列は背屈
尺屈 近位列は背屈、遠位列は掌屈

今回、上記で紹介した手根骨のマッサージは、橈骨手根関節・手根中央関節の両方の関節可動域(掌屈・背屈・橈屈・尺屈)の向上に繋がると考えます。


手根骨は巧緻動作、握力、手首の可動域に重要ですが、見過ごされ安いと思います。

今回初めて手根骨に着目したという方も多いのではないでしょうか。

手の機能を高める為に、今回紹介したマッサージを試してみて下さい。

痛みを感じるようであれば、無理に行わないで下さい。

マッサージ後に手が動きやすく感じたり、力が入る感じがすれば、手の機能の回復に繋がっていると思います。

参考文献
上肢運動器疾患の診かた考えかた 医学書院 編集:中図 健

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