【膝の痛み原因】膝のメンテナンスに必要な知識

こんにちは。
作業療法士のブログ、ふじいろブログです。

膝の痛みに悩まれている方は多いのではないでしょうか。

多くの人は、膝の変形が痛みの原因となります。
膝の変形には、膝への体重のかけ方、力の加わり方が大きく影響しています。

今回は膝の変形・痛みが起こる原因について説明していきます。
これを知ることで、膝のメンテナンスに必要な知識を得ることができると思います。

また続編で膝の疼痛軽減を図るマッサージをご紹介します。

是非ご一読下さい。

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膝の変形はなぜ起こるのか

膝の痛みの起こる疾患、変形性膝関節症(OA)では、ほとんどの人は膝がO脚に変形します。

まず、おおざっぱな言い方になってしまいますが、膝の変形は「身体全身が固くなっている状態で歩くこと」が原因となると言えます。

一般的な老化現象では、全身の筋肉は柔軟性が低下して固くなります。

また脳卒中や肩や首の疾患、腰痛などを患っても全身的に固くなります。

胸郭と骨盤の回旋が起こることで、スムーズに足が前に出る

人間は歩く時、体幹の回旋が起こり、胸郭(胸の部分)に対し骨盤が捻じれることにより、スムーズに足が出身体の重心が前に移動していきます。

しかし身体が固くなり体幹の回旋が起こらなくなると、足が前に出にくくなり、歩く時の横への重心移動が増えます。

実際にやってみてください。
両腕を振らずに体幹を動かさずに歩いてみると、身体の横揺れが増えることが体感できると思います。

この時、両足には外側に踏ん張るような力が入ります。

その為、膝関節に外側に向かったストレスが加わるようになってしまうのです。

全身的な柔軟性の低下が、膝の変形・疼痛に繋がると言えます。

膝の変形のメカニズム

①歩く時に膝に加わる力

全身が固くなった時、身体の重心は外側への移動が増えますが、歩く時に地面に着いている足の裏は摩擦力で止められています。

膝の捻じれる方向

その為、体重が乗った時には、膝に向かって上からは外側に捻じり、下からは内側に捻じるような力が加わってしまいます。

②膝の靭帯の構造

膝の外側の靭帯、外側側腹靭帯は硬い強固なワイヤーでガッチリ固定されるような構造になっているのに対し、内側の内側側腹靭帯は柔らかい材質で伸びやすく広がる様な構造になっています。

外側側腹靭帯:硬い 内側側腹靭帯:広がっていて柔らかい

膝の構造としては外側は動きにくく内側は移動しやすい状態になっていると言えます。

その為、歩いて前に進んでいる時は、足に体重が乗った時に膝の上を構成する大腿骨は外側を軸に内側が前に滑り出ようとするため、膝の下側の脛骨は内側に引かれるような関節の変形を起こしやすいです。

①、②から老人性変化や脳卒中などによる身体の変化では、

・太ももは外側に向かう力が働く
・膝から下は内側に捻じれる

というようなアライメント変化を起こしやすいと言えます。

この変形は、膝関節のかみ合わせを悪くして、軟骨半月板のすり減りを助長し、周りを包む関節包にもダメージを与える事に繋がり、膝の痛みの原因になります。

膝の構造

片麻痺の人は<ヒールコード>の緊張が影響する

さらに片麻痺の人の場合、麻痺側の足は内反尖足になりやすいという特徴があります。

これは<ヒールコード>と呼ばれる足の内側全体に及ぶ筋・筋膜のラインが影響しています。

<ヒールコード>は、痙性(片麻痺に伴う身体の強張り、捻じれ)に伴って短縮し、硬くなりやすい部分です。

ヒールコード:足の内側の筋・筋膜のライン

<ヒールコード>の一部として、太ももの内側、膝の内側には鵞足と呼ばれる筋肉があります。

鵞足

片麻痺の人では、歩いたり身体の力を入れる時に連動して<ヒールコード>の緊張が高まり、膝下の骨(脛骨)の内側が鵞足などの緊張・短縮により後ろに引かれ、膝のアライメントを悪化させてしまうのです。

膝の変形が及ぼす全身への悪影響

今までの話では、全身の固さが膝の変形につながるという内容でした。

しかし、逆の事も言えます。

老人性変化や脳卒中による身体変化で、膝の下の脛骨は内側が後ろに引けるような変形を起こす事で、

・反張膝(バックニー):
膝を伸展させ、骨の構造で身体を支える様な姿勢になる


       ⇩⇩⇩
・膝が痛い方のお尻が引けた姿勢になってしまう


       ⇩⇩⇩
・膝が痛い方の体幹が後ろに引ける


       ⇩⇩⇩
・身体が後ろに引けている方の肩や首の固くなってしまう

というように、全身の姿勢変化や筋肉の凝り、痛みの原因になり得るのです。

膝の治療は、全身の不具合の改善につながることがあります。

今回は膝の変形・痛みが起こる原因につてお話ししました。

よろしかったら、続編も見ていって下さい。

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