【片麻痺】肩の重さを緩和する為の知識

上肢

こんにちは。
ふじいろブログです。

片麻痺の人や肩に拘縮のある方は、肩の重い感覚に悩んでいるのではないでしょうか?

今回は「肩の重さを緩和する為の知識」について、一案をお伝えします。

どういった一案なのかを一言で言えば、「脇の下を開くアプローチが重要」というものです。

脳卒中リハビリテーションの観点であり、独自の視点でまとめた内容です。

上肢機能の改善を望む方の一助になれば幸いです。

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ボクサーは脇をしめる。しかし…

ボクサーは基本として、脇をしめたパンチを練習します。

彼らは常に身体をガードする姿勢がとれる様に、脇をしめる意識が重要です。

しかし私たちは普段の日常生活において、脇をしめる必要があるでしょうか?

多くの場面でその必要は無いはずです。

人は身体が自由に動く為には、脇はしめず力まず、あらゆる方向に手が素早く伸ばせる状態である必要があります。

患者さんの多くは脇がしまっている

病院の中の患者さんでは、ベッド上で丸くなり、脇がしまって全身が拘縮する方向に向かっている患者様が多くいます。

ベッドの上にいるにも関わらず、全身の力を抜いて身体を布団に預けらない状態に陥っています。

脇の下をしめる現象は全身の拘縮の進行とともに強まり、また脇のしまりが全身の硬さを強めてしまうとも言えます。

下の記事ではベッド上で屈曲拘縮を呈してしまう方の病態とリハビリアプローチをまとめています。↓↓↓↓↓

全身的な屈曲拘縮を呈してしまう人の病態

片麻痺の人の脇もしまりやすい

片麻痺の人も脇が開きにくい状態があります。

下の写真は片麻痺の方の麻痺手を伸ばす場面をイメージしたものですが、肩の付け根(上腕骨頭)が前に突き出ていて、肘が外に開いています。

緑:上腕骨頭が前に出る 黄:肘が外に開いている

この姿勢は一見、脇の下は開いている様に見えますが、実際は大円筋広背筋等の脇を閉じる方向に働く筋肉が、力が入ったまま伸びきれない様な状態になってます。

脇がしっかり開くためには大円筋広背筋が伸びる事が重要

手をしっかり伸ばす為には、大円筋広背筋等の脇の下を構成する筋肉がしっかりと伸びる必要があります。

片麻痺の人の肩の姿勢

片麻痺の人の肩の変形は、肘が曲がり少し後ろに引けた状態(肩関節伸展位)になりやすく、肩関節は前に飛び出る様な姿勢で、前に脱臼しそうな不安定な姿勢になりやすいです。

肩関節は前に飛び出る、不安定に 肘は後ろに引ける(肩関節伸展位)  肩の後ろの筋肉は力が入り硬くなる

この写真の姿勢も脇の下の後ろ側の筋肉(大円筋広背筋など)が力が入り硬くなっている為に起こります。
肩関節のかみ合わせが悪く、力が入りにくい、肩を痛めやすい姿勢です。

肩の重さを緩和する脇を開く上肢の動かし方

あなたの脇を開くと言っても、力任せに腕を持ち上げて脇を広げるという事ではありません。

重要なのは肩の力を抜いてリラックスし、動かす事です。

日常の中でも時折肩甲骨を回したり、首を回したりすると良いと思います。

また片麻痺の人は手を伸ばす際に、無意識に脇の下の力が入り、脇が伸びにくくなってしまう事が多いです。

麻痺手で何か物を掴もうとして手を伸ばす時も、肩や肘の力を抜いて、手のひらが目標に向かって飛んでいくようなイメージで行うと良いです。↓↓↓↓↓

↑↑手のひらが飛んでいくようなリーチについて詳しく書いてあります。

上手くいけば自然と脇が開いて広がっていく様な動作になると思います。

脇の下をマッサージする

リハビリ場面では脇の下を開きたい患者さんに対して、脇の下を直接マッサージする事があります。

若い方では、くすぐったいと感じる事が多いので、コミュニケーションをとりながら、できる範囲を見極めながら行います。

皮膚・皮下組織・筋膜が脇の下に集まって硬くなっていることも多い為、ほぐすことで脇の下の奥の筋肉まで和らいできます。

ボクサーの脇のしまったパンチは、軌道の読まれにくい、スキの無い優れたパンチです。

しかし患者さんの脇がしまるのは、身体を固める事で周りの出来事に対処しようとする姿勢の表れです。
その結果、動作は硬くぎこちなく、バランスの取れる範囲は小さい非効率な動作となります。

普段は構えずに、脇は甘い状態の方が、柔軟で楽で身体に良いのかもしれません。

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