認知症のリハビリについて

認知症

こんにちは。
作業療法士のブログ、ふじいろブログです。

私は10年以上、作業療法士として病院に勤務し、認知症患者さんのリハビリに携わってきました。

その経験を踏まえ、今回は認知機能向上を目的としたリハビリを行う上で、特に重要と考える内容をピックアップしてまとめました。

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まず起き上がる

高齢者は体力低下から、どうしても活動量が減っていきます。

病院生活では、1日ベッドの上で寝たきりという方も多いです。
身体を動かさず、見るものはずーっと天井ということになると頭も体も衰えていきます。


しかし、ベッドから起き上がると、まず視覚的な情報は圧倒的に増えます。


部屋の中の様子、窓の外、飲み水や食べ物、着替えるための衣服、自分の足…
すべては起き上がることで視覚認知できます。

また起きた状態では、身体のバランスを取らなくてはならなくなります。

体幹の筋肉など、全身の筋肉を使います。


そしてバランスを取るなかで、脳が覚醒します。
覚醒は話す・考えるなどの土台のような脳の活動です。

まず起き上がることが、認知的活動の第一歩であり、活動を起こす切っ掛けになります。

生活リズム

シアターメアリーというアメリカの修道院で生活されていた女性がいたのですが、

彼女は101歳で亡くなるまで、脳にアルツハイマー病変があるにも関わらず認知症にならなかったといいます。


アルツハイマー病変とは、アミロイド蛋白という物質が脳に蓄積する現象で、進行すると認知症となります。

やはり大切なのは生活習慣であり、毎日決まった時間に起きて、決まった活動を行っていく事が重要だと考えられます。


リハビリにおいても日中の離床を促し、患者さんの生活リズムが昼夜逆転するのを防ぐアプローチをしたりと、生活習慣を定着させることが重要です。

運動

脳の働きは、運動として表出されます。

歩くことは勿論、話すこと、食べること、表情、眼球を動かすことも運動です。

運動量の多い生活は、その分脳も働いているといえるのではないでしょうか。


運動といっても、走ったり、重いものを持ち上げたりするという、瞬発的に強い力を起こすようなものではなく、生活を持続的に行う為の筋力が必要だと考えます。


散歩やラジオ体操など、毎日少しずつできる全身運動を習慣化することが良いのではないかと思います。
また、家事動作や畑仕事など、日常的な活動量を保つことが最良の運動であると考えます。

転倒しないように

運動する上で最も大事なのは、怪我をしないことです。

特に高齢者の場合は、転倒して骨折するということが、最も生活能力を落とす切っ掛けになります。


例えば立って体操をするなら、しっかりとした構造物に掴まって行うなど、配慮しましょう。

課題の難易度について

認知症予防や認知機能向上で重要な点として、課題選択があると思います。

そのポイントとして、「その人にとって丁度良いものか、一つ上の難易度のもの」を提供することが重要であると思います。


難しすぎても興味を失ってしまい、集中出来なくなってしまいます。


まず、最初は優しいものでも良いかもしれません。


できると分かれば、本人にとって丁度良いものか、もしくはさらにチャレンジしがいのある難易度を探っていきます。

情動系から働くような課題を提供する

人間は脳の真ん中に、意欲・情動などをつかさどるパペツ回路というものがあります。

「好きだ、嫌いだ」とか、「楽しそうだ、やってみたい」などの感情を起こすような場所です。


集まってお話をするとか、ゲームをする、本を読むなどの認知的活動の根幹には、情動の働きがあると思います。


情動が働いて、心が動いてこそ、広い範囲の脳をダイナミックに使い、認知機能を活性化できると考えます。

今回は認知症予防、認知機能維持・向上のリハビリについて内容をまとめましたが、大変奥の深い領域であると思います。

今後も医療領域で高齢者に接する一員として、私自身も勉強を続けられたらと思います。

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